最近ツイッター界隈をのぞいていると
・期間工よりも派遣の方が時給高くてオトク!
・○○の派遣は時給○○円で家賃水道光熱費無料!今が稼ぎ時!
という情報がよく流れてきます。
確かに表面上の時給だけ見たら期間工よりも派遣の方が時給はかなり高いです。
期間工の時給はどこも1000円ちょっとですが、派遣だとその倍の2000円超えとか普通ですからね。
どうせ同じ仕事するなら時給が高いほうがいいに決まってますから、これだけ見たら今どき時給の低い期間工をやるより派遣をやる方がよっぽどいいと考えるのも無理はありません。
しかし、同じ仕事をするのになぜ期間工よりも派遣の方が時給が高いのか分かってない人は多いのではないでしょうか?
当然何かしらの理由があるから時給が高いわけです。
その理由についてこの記事では解説していきます。
契約を切られるリスクが期間工より高いからそのリスク分、時給が高いだけ
これがほぼ理由ですね。
車が売れなくなって減産体制になったりして人を減らさないといけない段階になったとき、真っ先に人員削減の対象になるのは派遣です。
期間工も当然人を減らさないといけない段階になった時は人員削減の対象にはなります。
しかし期間工と派遣の決定的な違いは「直接雇用か否か」です。
期間工は非正規とはいえ、メーカーによる直接雇用なので派遣に比べると簡単に切れないのです。
もちろん仕事でやらかしまくったり、人間性に問題がありすぎるなどの理由があればさすがに切られますが僕が現場で見る限り派遣に比べると期間工に対しては結構寛容な気がします。
派遣の場合、いつ人員削減の対象になるかわからない、ちょっとやらかしたり問題があれば契約を切られるリスクが期間工よりずっと高いです。
たとえメーカーが増産体制で人出が必要な状況でも、派遣の場合体調不良等の突発の休日が多かったり、人間性に問題がありすぎる(ありすぎるというのがミソです)と普通に契約を切られることがよくあります。
実際僕もそういった場面を何度か見てきました。
一方で期間工の場合、契約更新を断られたり途中で契約を打ち切られた例はホントに見たことがありません。
もっとも派遣は誰でもウェルカム状態なので心身に問題がある人だったり、人間性に問題がある人が集まりがちなのに対して期間工の場合は少なくともメーカーの人事が直接選考しているので地雷が比較的少ないというのもあります。
とにかく契約を切られるリスクが期間工よりもずっと高いので、そのリスク分時給が高いと言えるのです。
契約を切られるリスクが高い分時給が高いだけなのに永久就職した気になってる派遣多すぎ
さて派遣の時給が期間工よりも高い理由を解説してきたわけですが、契約を切られるリスクが高いからその分時給が高いということを分かってない派遣の人、多すぎます。
仕事の合間に派遣の人と話してた時に、1年後も同じ場所で働いていること前提で話をするのを聞いてもしかしてこのリスク分かってないのでは?と思ったことがありました。
当人からすればとにかく1円でも給料が高ければいいんだ的な発想なのでしょう。
それにしても、派遣会社はいつ契約を切られるかわからないというリスクがあるから時給が高いという説明をしないのでしょうか?
僕は大昔にあった悪名高い「日雇い派遣」以外の派遣の仕事をやったことがないので知らないんですけども。
時給の高い仕事に就けてずっと働いていくつもりで、ろくに貯金もしてる様子なくギャンブルやソシャゲに課金した話を聞くとおいおい大丈夫かいなと思わざるを得ません。
別に時給の高い派遣を選んでもそれ自体は問題ではなく、リスクがあるからその分時給が高いということを分かってない人が多すぎるのです。
それで期間工や下手したら正社員(!)のようにずっと同じ配属先で働けるかのように考えてるんですよね。
僕は期間工をそこそこ長い間やってきましたし、途中で契約を切られたり契約更新を断られたことは一度もありませんがそれでも半年後どうなってるか分からないという意識は常に持っています。
派遣よりも契約を切られにくい期間工ですらここまで考えるのに・・・って思います。
少なくともこの記事を読んでる方でこれから派遣で働こうと思っている方には、いつ契約を切られるかわからないリスクがあるから時給が高いのだということを忘れないでいただきたいですね。