期間工は最大で2年11か月までしか働くことができません。
2年11か月の契約期間を満了することをフル満了と期間工界隈では言いますが、フル満了まで続けるメリットとは何でしょうか?
現役期間工の僕が考えてみました。
満了金などの手当てが多くもらえる
一番に思い浮かぶのは満了金などが多くもらえることでしょうか?
特にトヨタだと1年を超えて続けると半年ごとにもらえる満了金や慰労金の上がるペースが早くなります。
フル満了までがんばると満了金と慰労金の合計だけで数百万とか普通に行きます。
ただし、メーカーによっては長く働き続けても満了金などの手当てがずっと同じというところも珍しくありません。
期間工を募集しているメーカーによって続ければ続けるほど時給や満了金などが上がっていくかどうかは、しっかりとチェックしておきたいところです。
正社員試験を受けられる
次にこれです。
フル満了近くまで働くと正社員の誘いだったり、試験を受けられる資格を得られたりします。
期間工からの正社員登用人数の多さをアピールしているメーカーもよく見ます。
ただこれは期間工から正社員を目指す人には関係ありますが、そもそも正社員を目指す気がなく短期間でがっつりお金を稼ぐ目的の期間工には関係ない話です。
あと実際に入社してみたら期間工から正社員になるのは相当枠が狭かったり、そもそも採用枠が特定の条件を持つ人に偏っていたり(地元出身者とか特定の部署からの正社員登用が多いなど)、どのみちいくらがんばっても正社員になるのは無理!なんてこともあります。
期間工から正社員を目指すのは別に悪いことではありませんが、過度に期待しないようにしましょう。
少なくとも求人広告でアピールされているほど期間工からの正社員登用の枠は多くありません。
出戻りに有利
最後にこれです。
いろいろなメーカーの期間工を渡り歩くことを「期間工ループ」といいますが、期間満了で退職したメーカーに再び出戻りするのにフル満了が有利に働く可能性があります。
前回フル満了まで働いてくれたから、今回もそれなりに長く働いてくれるだろうという好印象を与えることができるからです。
ただ、フル満了してなくても仮に半年で契約期間満了で退職していても普通に出戻りできたりすることもあります。
現に自分はトヨタを半年で契約期間満了で退職しましたが、その後普通にもう一回期間工やらないか?今なら面接免除で即採用だよといったお誘いの手紙が来ました。
フル満了しないとこういった内容の手紙が来ないと聞いていたので驚きました。
必ずしもフル満了しないと出戻りできないというわけではなさそうです。
結局フル満了するメリットはそれほどない
結論をまとめますと、2年11か月のフル満了をしたからといって得られるメリットはそれほどないということです。
フル満了まで働き続ける苦労やしんどさに対してメリットが薄いので、フル満了することにこだわりをもって頑張る必要はありません。
目標金額がたまったり、それ以外にも期間工をやる前に立てた目標が達成できたら退職するといったように、いつ辞めるかを決めてだらだらと期間工を続けないようにすることが大切です。