期間工の仕事を稼げる金額や入社祝い金の金額で選ぶと地獄を見るという話。
生活環境の良し悪しの影響をなめてはいけない
期間工は基本的に会社の寮に入って、そこからバスや徒歩などで工場まで通勤する生活になる。
会社の寮ということで、家賃水道光熱費がかからず結果としてお金が残りやすいというのは期間工の大きなメリットの一つだ。
だが、はっきり言ってたいていの自動車会社期間工の寮というのはお世辞にも良い生活環境とは言えない。
見ず知らずの期間工と同じ部屋で暮らす相部屋はさすがに減りつつあって、一人部屋が充てられることが多くなってきている。その点では改善と言える(部品製造などではまだ残ってたりするが)。
しかし、建てられて数十年経っている寮が多いしかつては大部屋だった部屋を後から薄い壁を作って仕切ったみたいな寮が多い(ト〇タとか)。
そうなると当然騒音の問題が出てくる。
寮の規則で騒音立てるな、ひどかったら退寮処分だと脅したところで実際に住んでみると隣人の騒音や物音はかなりストレスになるレベルでうるさい。
・連続2交代の早番で朝4時台に起きないといけないというのに、夜中に大声で電話してる奴
・夜中にゲーム配信をしてるのかずっと大声で絶叫し続けている奴
・お前一体部屋で何やってんだよ?レベルでどったんばったん謎の大きな騒音をまき散らす奴
などなど。
騒音問題はかなり根深いし、ストレスもかなりたまる。
集合寮の問題はこれだけではない。
ほとんどの自動車会社の寮はトイレや風呂、洗濯機が共同である。
そうなるとマナーや常識ゼロの期間工によってストレスがこれまた増大されるのだ。
・早朝の出勤前にトイレ行きたくても混んでて入れない
・風呂で騒ぎまくってる、というか混みすぎてて超不快
・浴槽にアレが浮いてる
・洗濯物がいつまでも回収されないから洗濯機が使えない
などなど。
騒音に加えてこれらのストレスも多かれ少なかれ経験することになる。
集合寮のストレスをなめてはいけない。仕事は休みが必ずあるが生活環境の悪影響は毎日受け続けることになるのだ。
社員の質や人間関係も重要
言うまでもないことだが社員の質や人間性、さらに言えば職場の人間関係もストレスの一因となる。
期間工ブログではどこの自動車会社も社員は良い人が多いとか良いことしか書いていないが実際に働いてみれば、そんなわけがないことがよくわかる。
あからさまに期間工をバカにしたり、そもそも社員自体が人としてヤバい奴だったりは日常茶飯事だ。
大手自動車会社の正社員だからといってまともな人ばかりだと思ったら大間違いである。
そもそも会社自体が期間工を冷遇するようなシステムになっていることも多いのでたちが悪い。
稼げる金額も大事だが働き続けられる環境かどうかの見極めが大事
そもそも一定期間働き続けることが出来なければまとまったお金は手に入らないということを考えていない人間が多すぎる。
当たり前のことなのだが、目先の金額の大きさに目がくらんでそのお金を得るためにどれだけストレスを抱えた生活を送ったり、キツイ仕事をしないといけないのか考えていないのだ。
いくらお金が稼げたとしても、仕事がキツくて生活環境も劣悪であっても仕事を続けられるほどの意志力を持った人間はそういない。
意識高く期間工にチャレンジしても半年たてば同期なんてほぼいなくなるし、1年やれば同期ゼロどころか自分より後に入った期間工すらとっくに退職してるなんて全く珍しくない。
本当に期間工でお金を稼ぎたかったら、稼げる金額も大事だがそもそも「働き続けられそうな環境なのか」も頭に入れて選ばないと、入社即退職で全くお金を稼げずにただ履歴書を汚す結果にになってしまう。
最近は法改正で派遣会社や人材紹介会社による高額な入社祝い金が禁止になった。
なおさら生活環境や会社の雰囲気などをしっかり調べて少しでも長く働き続けられそうな会社を選ぶことが結果として、より多くのお金を手にすることにつながるのだ。
期間工をやるなら長い目で見て続けられそうな環境かどうかを見極める、入社祝い金では差別化出来なくなった今、これからの期間工選びはこれが一番大事になってくるのではないだろうか。