期間工の基礎知識

期間工をやる前の生活がどれだけ悲惨だったのかまとめ

期間工はハードできついとよく言われるが、自分にとっては人生を救ってくれた働き方だとずっと思っている。

それまでの社会に出てからの生活が今振り返ってみるとあまりにも悲惨だったからだ。

ただ、自分にとっての悲劇や不幸話というのは他人にとっては面白いコンテンツだったりするのもまた事実。

そこで今回は期間工にチャレンジする前、僕がどれだけ悲惨な社会人生活を送っていたのか紹介していこうと思う。

貯金額が10万円を超えたことが一度もなかった

まずこれ。

プロフィールページでも書いているが、社会人として働きだしてから期間工にチャレンジするまでの
10年以上にわたって貯金額が10万円を超えたことが一度もなかった。

ギャンブルにハマったり、ソシャゲに課金しまくっていたり、無駄遣いしていたわけではない。

単純に給料が少なかったのだ。

とはいえどこの職場でも大体毎日12~14時間くらいは働いていたし、休みも週1日あるかないかってくらいだった。

しかし残業代もボーナスも有給休暇も昇給も一切ない職場ばかりだったので、これだけ働いても手取り15万とかその程度だった。

収入が少ないと人は節約に走りがちだが、そもそもの収入が少なすぎたら節約もクソもない。

しかも毎日長時間労働で休みもろくにないので、帰宅してから自炊なんてとてもやってられない。

なのでどうしてもコンビニやスーパーで買ってきたものをそのまま食べるとかカップ麺の食生活になる。

体に悪いし、なによりお金がかかる。

なので無駄遣いせず節約していても貯金が増えるはずもない。

貯金額が10万円を超えたのは期間工にチャレンジしてからである。

貯金額が10万円を超えると、それまでの社会人生活で味わったことのない精神的余裕が生まれた。

お金だけで人は100%幸せになれるとは思わないが、それでもお金があることによって生まれる精神的余裕はすごいものがある。

ブラック企業生活で貧乏してた時は、いつもイライラしていてそれは疲れのせいだと思っていた。

しかし今振り返ると、どれだけ一生懸命働いてもお金がない状況に対する精神的余裕のなさから来てたのかもと思う。

新卒でそこそこの安定した大企業に入っていれば10年も働けば貯金が100万円くらいあって普通なのかもしれないがブラック企業勤めの時は夢物語であった。

貯金ができて精神的余裕が生まれたこと、これ一つだけでも期間工にチャレンジしてよかったと思う。

一度も旅行に行かなかった

貯金額が10万円を超えることがなかったのだから、当然どこかに遊びに行ったり旅行なんてできなかった。

学生時代はバイト代を貯めて長期休暇中にいろんなところに旅行に行ったものだが、社会人になって10年以上まともに旅行したり遊びに行ったりすることがなかった。

お金がないだけでなく、そもそも休みがなかったというのも理由としてある。

なんせ3日以上の連休なんて全くなかったし、なんなら在職中に一日も休みがなかったなんていうブラックどころじゃない会社もあった。

期間工はどれだけ残業や休出だらけでも年3回は長期休暇がある。

お金があって休みもあれば当然どこかに旅行に行ったり遊びに行ったりできる。

真面目に働いたり将来に向けて勉強するのもいいが、たまにでも旅行に行ったり遊びに行ったりすることでどれだけ精神的に豊かになることか。

ブラック企業時代は毎日長時間働いて安い給料で、何の楽しみもなく一体自分は何のためにこんなに一生懸命働いているのか分からなくなることがよくあった。

お金と休みが両方手に入る、それが期間工。

ドライヤーを持っていなかった

これはもはや笑い話だが、社会人になってから期間工にチャレンジするまで自分のドライヤーというものを持っていなかった。

お金がなくて買えなかったからである。

そもそも入浴後に時間をかけてドライヤーで髪を乾かす行為自体がめんどくさく感じるほど日々仕事で忙しく疲れていたというのもある。

風呂に入ってからドライヤーで髪を乾かすようになったのは期間工にチャレンジしてから。
人から見ると笑い話だが、自分にとっては生活の質が大幅に上がった出来事である。

ワンルームアパートしか住んだことがなかった

ブラック企業時代は給料が少なかったので当然ろくな場所に住めなかった。

お世辞にも治安の良いとはいえない、ワンルームアパートを借りるのが精一杯。

壁は薄いし隣人はうるさいしヤバい奴ばっかりだし、何より部屋が狭い。

これはワンルームアパートに住んだことがある人なら分かってもらえるだろうが玄関入ってすぐ部屋というのはなんというか居心地が悪いのだ。

日産の期間工をやった時、寮が1Kの民間アパートで玄関と自室の間に一つドアがあるだけでものすごい安心感があることがよくわかった。

お金がないとロクな住環境に住めない、そしてその結果精神的にも荒れるし、貧乏生活からさらに抜け出せないというスパイラル。

「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるが、衣食足りるためには絶対的にお金が必要だと声を大にしていいたい。

スマホ料金の滞納を何度も経験した

休みなく毎日12時間以上働いていても、給料が大卒初任給以下の額なので当然スマホ料金の滞納を何度もやらかした。

今でこそ格安スマホがあるし、各種割引も充実しているがブラック企業で働いてた時はそんなものなかったので毎月1万円前後支払っていた。

今は格安simを入れているので月のスマホ代はなんと千円弱だ。天と地ほどの差がある。

スマホ代を滞納すると普通に電話が使えなくなる。
営業職をしていた時は仕事にならないので本気で焦ったものだ。

スマホに限らず本来支払うべきものを滞納すると、精神的にかなり参る。

期間工にチャレンジしてから、ありがたいことに何かの支払いを滞納することはなくなったのでその意味でも精神的余裕を生んでくれた。

まとめ

ここまで期間工にチャレンジする前の社会人生活がどれだけ悲惨だったか書いてきたが結局のところ全部「お金」がないことによって生まれた不幸なのである。

お金があれば幸せになれるとは限らないが、少なくとも僕が経験したような「不幸」を避けることはできる。

就職に失敗してブラック企業で消耗している人、大企業に就職できず安い給料で消耗している人はとりあえずの避難先として期間工を選択肢に入れてみてはどうだろうか。

まとまったお金とまとまった休日が手に入れば、人生の立て直しはしやすい。
僕は期間工にチャレンジしてホントに良かったと思う。

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