自動車期間工には2種類あります。
自動車を実際に組み立て製造する車体工場で働く期間工、もう一つは自動車を作るうえで必要になるエンジンや部品などを製造する部品工場です。
期間工どこの会社に行くか考える際にネットで調べていると、車体や組み立て工場はキツくてエンジンや部品工場は楽という書き込みがよく見られます。
しかし、部品工場の期間工は必ずしも楽とは言い切れません。
その理由を3点書いていきます。
完全に昼夜逆転する生活がきつい
まずはこれ。
車体や組み立て工場は基本的に連続2交代制です。
連続2交代制というのは昼勤夜勤ではなく早番遅番という働き方です。
早番だと大体朝6時半からスタートして15時に定時を迎えます。
遅番は16時もしくは17時からスタートして夜中の1時ごろに定時を迎えます。
つまり遅番であっても朝まで稼働するのではなく夜中に終了するわけです。
もちろん残業が長引けば早朝までというのもありますが、定時だと夜中で終わりです。
勤務時間がほぼつながっているため連続2交代制と表現されます。
これに対してエンジンや部品工場は完全2交代制です。
勤務時間は昼勤だと8時から17時、夜勤だと20時から5時です。
つまり1週間ごとに「8時から5時までの勤務」を昼夜逆転させる働き方ということです。
連続2交代制と違い、1週間ごとに「完全に」昼夜逆転させないといけません。
実際やってみると分かりますが地味にきついです。
特に夜勤は長く感じます。
昼勤だとその日のうちに帰れますが、夜勤だと日付をまたいで日が昇るまで働くわけですから長く感じるのも無理はありません。
残業も加わるとほんとにうんざりしますw
朝4時台とか結構眠くなります。
1週間ごとに昼夜逆転する生活を5年10年あるいはそれ以上やったら確実に体壊すだろうなというのが体でわかりますwww。
細かい作業が多い
部品工場の場合、確かに車体や組み立て工場に比べたら確かに作業自体は楽です。
しかし細かい作業や気を遣う作業が多いです。
ミスると地味にキツく怒られます。
特にエンジンの場合、自分のミスでエンジンそのものを廃棄せざるを得なくなることもあるので非常に気を遣います。
車体や組み立て工場でミスっても車体そのものを廃棄というのはよっぽどのことがない限りないかと思います。
仕事が楽なので人間性に問題のある人が全然辞めずに残る
最後はこれ。
正直仕事自体は楽なのでなかなか人が辞めません。
ということは社会常識のない人、仕事のできない人、性格に難のある人などが全然辞めずに残るわけですね。
期間工をやると一度は「こいつマジか?!今までどうやって社会生活送ってきたんだ?」レベルのヤバい奴に遭遇すると思います(実体験)。
ぶっちゃけ車体や組み立て工場よりも部品工場の方がヤバい奴が多い気がします。
車体や組み立て工場の仕事はキツイので、仮に人間性に問題のある人と仕事をすることになっても半年や長くて1年もすればほとんど辞めていく(もしくは自分が辞める)ので大して問題にならなかったりします。
そういった人と一緒に仕事するわけですからメンタルに結構きます。
仕事よりも人間関係が原因で辞めた人を僕は何人も見ました。
部品工場は工程ガチャよりも人間関係ガチャの当たりハズレによって仕事が長続きするかどうか左右されると言えます。
まとめ
車体や組み立てよりも部品工場の期間工の方が作業自体は楽でも、それ以外のデメリットがあるので
決して楽ではないということです。
「部品工場の期間工は楽」という言葉をうのみにしてなめてかかると、痛い目を見るかもしれないという話でした。