「せっかく期間工として入社した以上できるだけ長く頑張ってお金を稼ぎたい」
晴れて期間工として入社が決まったら誰しもがこのようなことを考えていることでしょう。
期間工は配属先ガチャがあるとはいえ、ハズレ配属先や工程になってしまったからといってしょっちゅう退職してはまた応募を繰り返すのも手間ですからね。
またいくら期間工という働き方はお金が稼げて手元に残りやすいといっても短期間で辞めてしまっては、その効果も薄くなります。
なので同じ会社でできることなら2年11ヶ月のフル満了を目指したくなる気持ちはわかります。
しかし同じ会社で長く期間工をやり続けるデメリットも存在します。
そのデメリットについて現役期間工が解説していきます。
配置転換されてキツイ工程になる
期間工になって配属先や工程がアタリだった!非常に嬉しいことですね。
キツい工程だろうが楽な工程だろうがもらえるお金は一緒なので、どうせなら楽な工程であることに越したことはありません。
さて、じゃあ楽な工程に一度配属されたから退職するまで楽な工程をずっと続けられるか?
これはNoである可能性が高いです。
未経験者は特にそうなのですが、初めは比較的楽な工程をあてがって慣れてきたくらいに本来配置する予定の「キツい」工程に配置変更するというパターンが結構あります。
実際自分も組み立て工程で最初楽な工程に配属されてラッキー!と思っていたら、慣れてきたころに退職者が出て穴のあいたキツい工程に配置転換されました。
あの時の絶望感と言ったらなかったですね。
もともとキツイ工程に配属するつもりで楽な工程に配属というパターンだけではありません。
半年や1年と長く働き続けるようすをみて「おっこいつは長いこと働いてくれそうだしすぐに辞めなさそうだな。」と判断されてキツい工程だったり難易度の高い工程に配置転換というパターンもあります。
もちろん初めに配属された楽な工程をずっとやり続けられるパターンもありますが、次々と新人期間工が入ってくるなかで新人のために席を譲るということはかなり多いです。
これが一つ目のデメリットです。
仕事や責任を増やされる
また長く同じ会社で期間工をやることで「こいつはすぐに辞めないな」と思われた結果、仕事量や責任を増やされることがあります。
同じ期間工という立場なのに異常処理など本来なら社員がやることをやらされてる場面を何度も見たことがあります。
僕は期間工というのはしょせん「お金が手元に残りやすいバイト」だと思っているので、もしこのように待遇や立場が一切変わらないのに社員と同じ仕事や責任を求められたら速攻で辞めてやりますwww。
責任とか求めるなら期間工雇わずに正社員雇えって話なので。
結局長く働き続けることでそう簡単に辞めないなと「なめられた」結果こうなるわけです。
労働組合に強制加入させられる
最後はこれです。
これはトヨタの話なんですが、トヨタは1年以上期間工をやると期間工であっても労働組合に強制加入させられます。
労働組合への加入なので当然給料から毎月組合費を天引きされます。
しかも社員の場合、労働組合の福利厚生を受けられるのですが期間工の場合は一切受けられません。
つまり何の福利厚生も受けられないのに毎月組合費を天引きされ、かつ労働組合のイベント等に参加しないといけないのです。
こんな理不尽なことはなかなかないと思います。
僕がトヨタにいたとき期間工の先輩が1年以上働き続けてて、その人からこの話を聞いたので間違いないかと思います。
何のメリットも受けられないのにお金と時間だけ取られるとかどんだけ理不尽なんだという話です。
なのでこれからトヨタで期間工をやろうという人は半年、長くて1年で期間満了することを個人的にはおススメしたいです。
半年以上いれば年休がもらえるので、1年で期間満了するときに年休消化できますし満了金もそれなりにもらえます。
当サイトとしては社員を目指したり、あるいはよっぽど楽な工程でもない限りトヨタは1年以内に期間満了で退職したほうがいいでしょう。
まとめ
・同じ会社で長く期間工をやるデメリットやリスクが存在する。
・短期間で辞めるデメリットと長期間やるデメリットを比較してどっちが最善か考える必要がある。
・労働組合に強制加入させられるトヨタは1年以内で期間満了退職するのがベスト。