期間工に興味を持って調べてみると自動車会社あるいは仕事内容によって勤務体制のところに
「連続二交代制」
もしくは
「完全二交代制」
と書かれているのを目にすると思います。
どちらも1週間ごとに働く時間帯が変わる勤務体制(昼に働くか夜に働くか)であることは同じなのですが似ているようで実は結構違うところがあります。
連続二交代制と完全二交代制、一体どういう違いがあるのか解説していきます。
連続二交代制は早番と遅番
連続二交代制とは簡単に言えば「早番と遅番」です。
会社によって違いますが早番の場合大体朝6時半から15時あたりまで働きます。
そして遅番は大体16時あたりから夜中の0時もしくは1時あたりまで働きます。
特徴としては早番の場合、かなり朝早く起きて出勤しないといけないということです。
僕がトヨタで期間工をやっていた時は早番週は朝4時(!)に起きていました。
冬は寒いのもあって起きづらかったですし、身支度整えてバス停でバスが到着するまでの間、寒い中待つのは非常に辛いものがありましたね。
その代わり、基本的に早く帰宅することが出来ますし残業があったとしても遅番が出勤してくる時間までなので大体1時間程です。
逆に遅番の場合、出勤時間は遅いですが夜中まで働くことになります。
そして早番に比べて残業がある場合長くなる傾向にあります。
なぜなら早番が出勤してくるまで時間がかなり空くからです。
早番の場合フル残業しても1時間程度ですが、遅番の場合2時間あるいはそれ以上ということが普通にあります。
それでも一晩中次の日の朝まで働くということにはなりませんが。
連続二交代制は1週間ごとに少し生活リズムをずらす程度で調整できるので体への負担も比較的軽いと思います。
それでも遅番から早番へ生活リズムを変えるのは結構辛かったりします。
完全二交代制は完全に昼夜逆転生活
働く時間が少しずれる程度で済む連続二交代制に対して完全二交代制は文字通り1週間ごとに勤務時間が「昼夜逆転」します。
具体的には昼勤は朝8時から17時まで、夜勤は20時から翌朝5時までが定時というところが多いです。
つまり「8時から5時まで働く」のは同じでそれが1週間ごとに昼夜逆転するということですね。
昼勤の場合、世の中の多くのサラリーマンと同じ時間に出勤して働いて帰宅します。
なので連続二交代制の早番のようにすごい早い時間に起きる必要がありません。
その点は非常に楽ですね。
ただし夜勤の場合、定時でも一晩中起きて働くことになります。その点は体に非常に負担がかかってきます。
最初体が慣れないうちは勤務時間中に何度も寝そうになります。
もう一つのデメリットとしては、夜勤週の金曜日の勤務明けはそのまま土曜日の朝になります。
その分休みが削られることになります。
帰宅して即寝るでしょうから午前中は確実に潰れます。
そして日曜日を経て月曜日は昼勤スタートなので夜勤週は実質1日しか休めないことになります。
その代わり夜勤週の月曜日は夜までフリーなのでトータルで見ればプラマイゼロだと言えるでしょう。
両方経験してみた感想を書いてみる
僕は連続二交代制も完全二交代制も両方経験しています。
どちらもメリットデメリットがあるのですが、個人的には完全二交代制のほうが良いと思っています。
連続二交代制の早番のように朝4時や5時という早い時間に起きる必要がありませんし、夜勤は一晩中働くことになるのでその分深夜手当がつきます。
夜勤は定時でも一晩中働くことになるので、ものすごく長く感じられますし眠いですがやってみるとなんだかんだであっという間に時間は過ぎます。
完全二交代制だと夜勤週はしんどくても昼勤週は普通のサラリーマンと同じ時間に働くので非常に楽です。
対して連続二交代制の場合、結局めちゃくちゃ早起きする週と夜遅くまで働く週の繰り返しになるので
結果毎週しんどいということになるんですよね。
それでいて遅番で残業がなく定時で終わる場合、夜中0時過ぎるあたりで終わってしまうのでその分深夜手当がつかないというデメリットもあります。
もっとも人によって向き不向きがあるので、どうしても一晩中起きて仕事ができる自信がない人は連続二交代制の期間工を探すことをおススメします。
まとめ
・期間工の勤務体制には連続二交代制と完全二交代制がある。
・連続二交代制は早番遅番、完全二交代制は1週間ごとに完全に昼夜逆転する勤務体制。
・それぞれメリット、デメリットがあるが個人的には完全二交代制のほうが良いと思う。